再生紙使用
ホームページ http://www.jeitech.com/imagawa/
高萩市が抱えている諸問題!!4
 2002年11月号からお知らせしいる高萩市が抱えている問題の続報です。
 今回は病院問題と財政問題に絞り、これまで市民の皆様から寄せられた質問に答える形でまとめてみました。
 
☆高萩協同病院は公立病院か?

★公立病院ではありません。県厚生連が経営している病院です。県厚生連は一経済団体ですので市立病院とは性格も異なります。しかし、高萩協同病院の歴史から見ても高萩市にとっては中心的存在の病院であると思います。

      
老朽化が進む高萩協同病院
 
 
☆市民アンケートの結果を受けて総合病院建設の計画が始まったと聞いているが、高萩協同病院の移転新築で総合病院にはなるのか?
 
★総合病院が高萩市にできることは私達市民の願いです。議会も市長も行政もその願いに向かって必死に取り組んできました。ですが、現実的には簡単な問題ではありません。現協同病院のベッド数は183床。新築によって最大220床に増やせます。しかし、規模から見ても、すべてがそろった総合病院は無理でしょう。脳神経外科や心臓などの循環器科を増設できれば、救急患者の受け入れもできるようになり、とりあえず、今の高萩市に救急病院ができればすばらしいことではないでしょうか。質問に戻りますが、正確に言えば総合病院にはならないと思います。しかし確実に今よりは良くなると思います。
 
 
☆なぜ約束していた「グリーンタウンてつな住宅団地」への移転新築ができないのか?させないのか?当時グリータウンに決めたのはなぜ?
 
★約束であったと言われていますが、平成11年5月に厚生連に対してグリーンタウンの土地を無償提供するとした文書を出したのは市ではありません。大久保清前市長と鈴木本成当時市議会議長と篠原新一郎当時総合病院設置促進委員長の3人の連名で出されました。法律では公有財産の処分を決定する場合、議会の議決が必要とされています。しかし実際には議会にかけられてはいません。つまり、議決のない文書・約束であり、約束したのは市ではなく上記の3名なのです。当時の議会の中ではほとんどの議員が賛成していたはずなのに、なぜ議会にかけなかったのかわかりません。この3名が責任を持って対処するつもりだったのでしょう。
                       (裏面に続く…)
 
★グリーンタウンの土地は高萩市住宅公社の土地です。住宅公社は市が保証人になっている独立採算の一企業体です。その土地を病院用地にするには、第3者(自治体、企業体、個人等)が住宅公社から買い入れなければなりません。値段は13億7千9百万円。高萩市が買えれば、または厚生連に買ってもらえれば何も問題はありません。しかし、現在の高萩市の財政状況では、借金約400億円を抱えており単独購入は不可能(法律でも禁止されている)なので、国や県の補助金や近隣自治体に協力を呼びかけていますが未だ折り合いがついていません。せめて、厚生連側が土地の無償提供にこだわらず、一部負担やむなしと歩み寄りの姿勢を示してもらえるよう要望してきました。
 
★平成7年当時、グリーンタウンに病院をつくろうと言い出したのは住宅公社の経営上の戦略的意味も大きいと思われます。グリーンタウンの土地が売れなければ住宅公社の損失になります。損失が発生した場合、その責任は住宅公社の理事長をはじめとする役員にかかります。それでも損失が補えない場合は、保証人になっている高萩市が損失を埋めることになります。もちろん私達の血税です。
 ※住宅公社役員構成:理事長1名…市長
  (現在の構成)  理事9名…現職議員6名、職員3名
           監事2名…現職議員1名、収入役
 
☆協同病院の移転新築に反対してるのか?
 
★反対するはずがありません。悪質なデマが横行しています。慎重に良識的に、そしてルールに基づきすすめるべきです。それが一番確実であり、市民にとって最良であると信じています。
 
☆高浜グランドを病院用地として賛成した理由は?
 
★前述のような財政状況ですが、病院は全市民の願いです。厚生連が土地の無償提供を絶対条件としている以上、市としては今持ってる土地しか提供のしようがありません。高浜グランドは教育施設ですが、市民の命と健康を守るための苦渋の選択だったのです。しかし、結局厚生連には受け入れてもらえませんでした。      
 
☆高萩協同病院を守る市民の会と称する団体を中心として、宣伝カーを走らせたりデモ行進をしたりビラを配布したり、盛んに活動している。見れば数名の議員が中心になって運動を展開しているようだ。その議員たちは高萩市の財政状況を認識しているのか?議論の真意は?
 
★今の財政状況ではグリーンタウンの土地を無償提供するのは無理であると、もちろんわかっているはずです。その証拠に6月定例議会での一般質問には、高萩協同病院を守る市民の会に所属する議員のうち7名が登壇。うち3名が資金繰りに関する一般質問を行っています。質問の内容は3人とも実情が伴わない計画性の無い内容でした。各議員の発言内容は後日お知らせします。
 
★現在は「高萩協同病院を守る市民の会」を筆頭に「憲法を生かす会高萩」、「高萩協同病院新築移転問題対策職員委員会」、「茨城県厚生連労働組合」の4団体が「高萩市の医療問題を考える連絡会」を組織して運動を展開しています。ビラや宣伝カーそして地域懇談会などで言われてることを要約してみれば…
 
「命と金のどっちが大切なのか?」
→命に決まってます。

「岩倉市長が辞めれば病院はできる」
→現在の高萩市の状況では誰が市長になっても方法は一つ、財政問題・資金繰りをクリアしなければ無理です。
 
「このままでは協同病院が無くなる」
→無くなると決まったわけではありません。なくさないための努力をしています。公明党は県会議員、国会議員、そして坂口厚生労働大臣につながっており、連携をとって取り組んでいます。