平成11年12月議会一般質問
1.21世紀に向けての高萩市の姿勢・ビジョンについて
2.JCO問題について
3.コンピューター2000年問題について
4.少子化対策臨時特別交付金運用について
5.介護保険について
 
 私は、先に通告致しましたとおり、5点について質問致します。順不同になりますが、なにとぞご了承お願い申し上げます。
 第1点目は、9月30日に起きた東海村臨界事故日手であります。
 周知の通り、この事故は我が国始まって以来のことであり、安全管理体制のずさんさを露呈した重大な事故であります。2ヶ月を過ぎた今でもマスコミに取り上げられ、その深刻さを思い知らされますが、高萩市は直接放射線被害はあったのでしょうか。また東海村近辺で働く高萩市住民には被害があったのでしょうか。調査の方法と結果、その後の様子も併せてお知らせ願います。
 さらに、大きな問題となっている風評被害についてですが、隣の十王町や北茨城市では海産物が売れない、また、民宿、観光などもキャンセルが出ていると聞いております。高萩市も農畜産物などに被害は出ていないのでしょうか。
 この風評被害は難しい問題も生んでいます。先日、テレビで放映されていましたが、東海村に住む女性が、この事故のあと、本人は検査を受け、問題なしと診断されましたが、婚約解消されたというのです。これもある意味では風評被害になると思います。高萩市においても、今後もいろいろな形で被害が出ないとは限りません。被害の受け口、相談窓口を設置するなど、対応は出来ているのでしょうか。このように、この臨界事故は、私達にとって重くのしかかる問題ととらえなければなりません。同時に、国や県、JCOに対して、高萩市として、これまでに続けて今後もしかるべき態度を示し、申し入れをしていくべきであると思いますがどうでしょうか。
 
 第2点目として、コンピューター2000年問題についてであります。
 この問題は、何が起こるかわからないと言われておりますが、高萩市としてはどういうことが起きると予想し、どういう対策をお考えでしょうか。
 
 第3点としては、介護保険制度についてですが、この件につきましてはこれまで議論を重ねてこられているようですし、市の体制も順調に進められていると思われますが、どうでしょうか。今後のこととして、高萩市独自の言う和のせ、横だしサービスはあるのでしょうか。まだ計画されていないのであれば、この介護保険制度が施行されることによって考えられる医療保険の軽減と税金の減額の分を、紙おむつの無料配給や給食の宅配サービスなどに生かせないでしょうか。試算される減額分、その方向性、お考えをお聞かせください。
 
 第4点として、少子化対策臨時特例交付金について質問致します。
 交付金額とその活用についてご説明ください。併せて、来年4月から施行される道路交通法改正によるチャイルドシート装着義務化についてお尋ね致します。
 近年、自動車に乗った乳幼児の交通事故が急増しており、車内の乳幼児の安全確保を目的として法制化されたと承知しておりますが、対象となる乳幼児を持つ若い夫婦にとって、チャイルドシートの購入は経済的負担が大きく、さらに二人三人と子供を持つ家庭では、子どもの数だけ購入しなければならないなど、深刻な問題となっております。
 このことを憂慮して、交通安全母の会では、ボランティア活動でアンケート調査をし、リサイクル運動を展開して頂いております。そして、今月17日から貸し出しを開始するまでになりました。これまで大変なご苦労とご尽力されたことに敬意を表したいと思います。
 しかしながら、そのご尽力を持ってしても貸し出し数は40台にしかなりません。到底必要数にはお呼びも就かないのが現状だと思います。このことを執行部では見過ごすわけにはいかないと思いますがどうでしょうか。その上で、チャイルドシートのリサイクルにもどうしても限界があると思われますので、貸出制度・購入時の助成制度を併せた事業を考え創設するべきであると思いますが、お考えをお聞かせください。
 また、このことは、大問題である少子化対策とも無縁のこととは思えません。行政の考え方や手の打ち方一つ一つが、市民にとって将来を左右する原因になり得ると思うのです。市民の皆様に少しでも安心感を提供することが出来るのなら、少なくとも、子供を産み、育てようとする思いを妨げることにはならないと確信するものでございます。
 
 最後に、間近に迫った21世紀に向け、高萩市のビジョンをお聞かせください。
 以上、よろしくお願いいたします。