平成25年12月定例議会一般質問

 10番、今川です。私は通告いたしました2項目について質問いたします。
 1項目目の復興についてですが、今回は協働・共助のまちづくりと、2020東京オリンピックチャレンジャー支援についての2点を質問いたします。

 1点目の協働・共助のまちづくりについて、これからの復興を考える上で、市民と行政が協働してまちづくりを進めること、地域の住民同士が支え合って共助の暮らしを立ててゆくことは、大変重要なことであると、多くの人が認識していると思います。
 しかしながら、それを形にするのはなかなか難しい問題になっています。
 今回私は「おたがいさま」という、日本では広く根付いている精神的文化を、再び宣揚して、協働・共助のまちづくりに反映できないかと考えております。
 「おたがいさま」という感覚は、「助けてあげる」という高邁さはなく、「私で良ければ手伝いますよ」という程度の気軽さであり、自分が困った時は手助けしてもらえるだろうという信頼感を持っています。これは人と人との共助のつながりを強固にしていると思います。その助け合う支え合う行為に、する方もされる方も「おたがいさまだから」という思いによって、おごりも後ろめたさもほとんどない、温かい心を感じ、自然に共助の関係を形成できるものと思えます。
 この日本人の感覚・感性にすんなりなじむ「おたがいさま」の心を活かさない手はないと思います。
 例えば、行政が行うべき公共施設の草刈りや清掃などの管理を、その施設を利用する市民にやってもらうことも、「おたがいさま」という相互のメリットを付けることで成り立つような気がします。
 また例えば、ボランティアもその内容によっては、「おたがいさま」を前面に出して活動することもいいのではないでしょうか?
 協働・共助のまちづくりには、ボランティアの必要性は言を俟ちませんが、「おたがいさま」という心が潤滑剤になり、より自然に多くの市民が参加できるような気がします。
 「おたがいさま」の心を、行政と市民の協働の媒介とし、コミュニティのつなぎ役、、誰もがなじみやすい「新しいボランティア」の活性剤にならないでしょうか?どうでしょうか?見解を伺います。

 2点目の、2020東京オリンピックチャレンジャー支援についてです。
 このことについては、簡単に言えば、せっかくですからこの機会を最大限利用したいということです。
 つまり、実際に選手としてオリンピックに出場する高萩市出身者を、何らかの形で支援し、高萩をアピールする高萩大使になっていただき活躍してもらうということ。
 一般市民においては、仮称ですけども「マイ・オリンピック」として、オリンピックまでの自分の目標を立て、運動するということの価値観を高めて、市民の健康増進を推進する事業を展開できないかということ。
 また、子どもたちにおいては、オリンピックエントリーを目指し、運動能力を高めるプログラムを導入することなど、可能性を開く事業も考えられます。
 実際にオリンピックに挑戦する人も、そうでない人も、チャレンジャーという前向きな向上心をもってがんばりましょう!という感じになるといいなと思うのです。
 具体的にどういう事業ができるかはこれから考えるとして、まずはイメージを抱くことがスタートになります。見解を伺います。



 次に2項目目の来年度予算編成について質問いたします。
 昨日の質問で枕詞は述べていただきましたので省略いたします。
 質問の1点目は、来年度予算編成について、考え方と方向性を伺います。

 2点目は、行財政健全化について、現状をどのように考えているかお聞きしたいと思います。





<登壇2回目>
 再度質問いたします。
 1項目目の復興について、1点目の協働・共助のまちづくりですが、行政と市民の関係の「おたがいさま」はどう考えればいいか。
 例えば市民に公共施設や市有地を貸し出す代わりに、そこの草刈り清掃をしてもらうとか、逆に現在は無償で活動していただいているごみ分別推進委員などは、行政との「おたがいさま」感があるとは言えず、不満が出てきてやがて機能しなくなる懸念が起きてはいないでしょうか。
 どういう風に行政と市民の間で「おたがいさま」関係をつくれるかが、協働のポイントになるように思います。この行政と市民の「おたがいさま」づくりがうまくいけば、市報配付などの業務も業者委託より安くできそうな気がします。
 それから私は協働・共助という考え方と福祉という考え方を整理して考えるべきと思っています。市長は福祉の専門家でありますが、この件について市長の見解を伺いたいと思います。

 2点目のオリンピックチャレンジャー支援についてです。
 話の観点を変えてみます。人間の体の細胞は約60兆個と言われています。そしてその細胞はある周期で死んだり分裂し新しくなったりしています。その周期は細胞の種類によっていろいろで、例えばその周期を「細胞の生まれ変わり」と表現すれば、胃の粘膜は3日で生まれ変わり、皮膚や内臓や筋肉は1ヶ月で生まれ変わり、脳細胞は1ヶ月から1年で生まれ変わり、血液は4ヶ月で生まれ変わり、骨も3年から7年で生まれ変わると言われています。
 7年経つと細胞の全てが生まれ変わっていて別人間になるみたいなものです。
 高齢者でも周期は多少遅くなるみたいですが、間違いなく生まれ変わってると言うことです。
 人間の体のどこかでいろんな細胞が毎日毎日生まれ変わっているということです。言い換えれば、人間は常に細胞レベルで変化しているということです。
 変化しているということは現状維持しているのではありませんから、細かく言うと「良くなっているか悪くなっているかのどちらかに変化してしているということで、普通はバランス良く繰り返している」ということです。これが進化退化の原理だと思います。刺激をすれば進化し、使わなければ退化してしまう。
 ですので、毎日の変化をより健康に向かわせるため、体にいいことをした方がいいし、その継続で7年後には、そう2020東京オリンピックのときには、理論的には生まれ変わった姿で迎えられるのであります。
 とにかく、健康づくりはこれからの社会で本当に重大かつ重要な課題だと思います。市長が標榜する生涯現役社会を実現するには、いの一番が健康づくりだと思いますし、現在日本の最重要課題が社会保障費増加対策であることを見れば、やはり根本的な解決策は、健康づくりではないでしょうか。
 スポーツ、運動が少しでも健康づくりに有効と考えるならば、東京オリンピックを見過ごす手は全くないはずと思います。健康づくりは1日でも早く始めることが肝要です。早速PT(プロジェクトチーム)を立ち上げてはどうでしょうか?見解を伺います。



 2項目目の来年度予算編成についてです。
 1点目の考え方、方向性は一応理解しておきます。

 2点目の行財政健全化の現状ですが、
 では、これから高萩市は何を目指すべきなのか。次なるイノベーションは何なのか。草間市長はどのように考えているのか、できますればぜひお聞かせいただきたいと思います。





<登壇3回目>

 最後の登壇になります。
 1項目目の復興について、「おたがいさま」のつながりも健康あってのものです。逆に「おたがいさま」のつながりが精神的良薬となり健康でいられる場合もあるでしょう。今回はそんなまちづくりのイメージを膨らませてみました。今後の施策に反映されれば幸いです。



 2項目目の来年度予算編成について、最後に言わせていただきたいのは、この本です、平成23年8月10日に発刊された「高萩発 実践 行財政改革 ―2公社精算の軌跡― 」という、高萩市のシンクタンク「げんたか研究所」が出した本です。
 この本に、草間市長2期8年のうち5年間がずっと書いてありますし、その後の震災後の復興、本当にこの8年間はいろいろありました。本当に、今振り返ると早かったわけですが、ものすごい8年だったと思います。
 この本の最後のところに、「本書を地域の未来づくりに汗を流す戦士(職員)に捧げます。」と結ばれてます。職員の皆さんに送られた本でしょうが、この8年という時を同じくしてきた者として、私もしっかりと学んでいきたいと思いました。
 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。