平成25年6月定例議会一般質問

1.復興について(高萩ルネサンス−新しい自治体を目指して−)
  @共助づくり(共助のまち)
   危機的状況にある地域コミュニティの再建
   ・市民参加ボランティアの展開
   ・自発的ボランティア募集
    →要援護者支援スタッフ、地域コミュニティの核となる人材
    →人材発掘と確保と育成
  A健康づくり(健康のまち)
   ・予防という概念をより高める積極的体力づくり
    健康増進!運動能力増強!→予防では弱すぎる
  B文化振興条例の制定(文化のまち)
   ・公平公正感覚醸成には文化意識の向上が重要なポイント
  C行政アプリの導入(スマート市役所の推進)
   ・行政アプリの開発活用→市民力活用と職員業務の効率化

2.エコライフについて(生ゴミ減量化、リサイクル、節電、猛暑対策など)
  @情報交換会、セミナー開催
  A目で見える展示の常設
  Bリサイクルセンターの活用

3.事業経費高騰について(公共事業、委託事業等の経費上昇対策)
  @現状と今後の予想→震災の影響、インフラ更新事業の影響、便乗値上げ
  A市の取り組み、対策



<登壇1回目>
 おはようございます。通告しました3項目について順次質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
 1項目目、復興について、大きな課題である4点について、提案しながら見解を伺いたいと思います。

 1点目は、震災時には心底痛感しました、住民同士が助け合い支え合うこと、いわゆる共助の重要性から、市としても積極的な共助づくりの推進が必要だと考えます。
 地域防災計画でも浮き彫りになったように、津波避難時の要援護者支援スタッフをどうやって集うか。避難所支援ボランティアも必要であります。また、自主防災組織の立ち上げと維持のためのメンバーの確保をどうするか。そしてこれからの地域コミュニティをどのように構築してゆくか。
 私はこの共助づくりの核となると思うのが、共助意識を持ち合わせる人材を発掘し、そしてその意識をより実践的に高め育成してゆくことだと思います。
 ではその人材をどうやって見出し、集めることができるのか。これはこれまでもいろんな事業で人材を集めてきたノウハウがあるかもしれませんが、新しい埋もれている人材を掘り出し、共助意識をどんどん拡充する取り組みが将来的にもとても大事なことだと思います。
 そういう意味から新たに、市民の自発的ボランティアを公募してはどうでしょうか?ボランティアといっても、漠然としてますので、共助づくりという意識を強調しての募集です。見解を伺います。


 2点目は、健康づくりということについてです。
 現在でも市では健康づくり事業を数多く力を入れて取り組んでいることは理解していますし、大いに評価しいるところであります。
 ただこれからの社会は、超高齢化社会に向かい、医療や介護など社会保障費の増大が大きな問題であるわけで、その対応策が急務になっています。
 これまでの対策としては、予防事業に力をいれ、検診による早期発見早期治療で医療費の軽減と市民の健康に力を入れてきました。
 そしてそれなりの効果を上げてきたものと思います。
 しかしこれからはそれだけではぜんぜん追いつかない、間に合わないことが明白になっているわけです。
 そこでこれまでの予防という意識から、もっと積極的な健康増進、体力増強という意識に変え、病気にならないための健康づくりが目指すべき方向だと思います。それから、健康づくりは自分のためではありますが、それだけじゃなく、社会保障費の増大を緩和し、労働力の維持にもなるという、社会的貢献性の認識も意識変革のポイントだと思います。社会的存在感は精神衛生面でも大変有効であるといわれています。
 健康づくりの意識を変えることについて見解を伺います。


 3点目は、復興の柱となる健全なまちづくりには公平公正感覚が欠かせません。そのために文化意識が向上することは大変大きく寄与することになると考えています。
 草間市長はそういった文化的方面で、これまでにない取り組みをしてきました。大いに評価したいと思います。
 高萩市には以前より文化振興基金条例があるのですが、文化振興事業そのものを推進もしくは制限する条例がありません。この際、復興の柱ともなり得る「文化振興条例」を制定してはどうでしょうか?見解を伺います。


 4点目は、昨年9月に、市庁舎建設に関して提案しました、スマート市役所に関連するものですが、行政アプリというものを導入して、市民パワーの活用と職員業務の効率化をすすめてはどうかという提案です。
 行政アプリとはどういうものかといいますと、最近急速に普及しているスマートフォンなどの携帯端末を使用して、行政と市民を繋ぐシステムとして活用できるようにするアプリケーション・ソフトウェアのことをいいます。
 行政アプリを使って何ができるのかということですが、例えば、道路に穴があいてるのを通りがかりの市民が見つけたとします。その市民はスマートフォンで穴のあいた道路の写真を撮り、そこからすぐ行政アプリを使って市役所に送信します。それを受け取った担当者は、すぐに現場に駆けつけ、補修工事を行うことができます。
 今は道路の穴を発見しても、市役所に電話をして、担当部署をたらい回しになったり、道路の状況や場所などを言葉で伝えなくてはならず、とってもめんどくさいことになり、連絡するのをやめようというパターンも考えられますし、おそらくは現実にそういう感じではないでしょうか。
 道路の穴を放っておくと、事故の原因になり、市は賠償の責任も生じます。ですので、市民が簡単に市役所に連絡できるようになることは、大変重要なことだと思います。
 それから不法投棄を発見したときの通報も簡単にできます。スマートフォンはどこで写真を撮ったかという位置情報も簡単につけることができますし、送信者のID判別もできますから、いたずら防止も容易なはずです。
 それから、市民アンケートや公聴会のかわりもできそうですし、考え始まるとどんどん発想が広がります。
 行政アプリは次世代のこれからの行政にはなくてはならないシステムだと思いますが、見解を伺います。



 次に2項目目のエコライフについて伺います。
 私はこれまで幾度となくエコに関わる提案をしてまいりました。今回は未だ実施されてない、エコに関わる市民相互の情報交換会を是非とも開催し、それを契機に、さらなるエコライフの広がりを目指したいのであります。
 エコライフとは具体的には、リサイクルの徹底と生ゴミの自家処理堆肥化で、大幅なゴミ減量化を果たすこと。
 猛暑対策や再生可能エネルギーの利活用の他、地道な節電や節水などの省エネで、光熱費経費を削減し、生活の豊かさの価値観を見直しすることだと考えています。
 行政レベルの行財政健全化と市民生活レベルのエコライフの推進によって、新たな高萩マインドを紡いでみたい。その始まりとして情報交換会を開催することがいいのではないかと思うわけです。
 そしてその情報交換会のなかで、各メンバーから発信された情報を、市民のエコライフ推進に活かすための議論検討ができれば、その後の広がりとなるのではないでしょうか。見解を伺います。



 次に3項目目の事業経費高騰について伺います。
 3.11の大震災以来、復旧復興事業や耐震化工事、景気回復による設備投資の増加、金利上昇前の駆け込み工事などで、資材が減少し工事職人が不足するなど、公共工事施工の上でのマイナス要因が懸念されます。また円安による燃油高騰も加わり、市においても事業経費高騰の問題が出てきてはいまいか、非常に心配しています。
 そこで伺いますが、市の現状と今後の予想についてどのように分析されているのかお聞かせ下さい。