平成25年3月定例議会一般質問

1.復興について
2.市民の健康について
3.交通安全対策について


 おはようございます。始めに、指定廃棄物最終処分場建設候補地の問題が、事実上白紙に戻されましたことについて、今議会初日冒頭に草間市長からは今後の国の動向を注視していくとのコメントがありましたが、ぜひ最善を尽くされ、これ以上市民の皆様に心労をかけないようにお願いいたします。

 それでは一般質問に移りますが、今回は通告してあります大きく3項目の質問をいたします。
 1項目目は復興関連として、新市庁舎の建設に関すること、防災拠点の考え方、復興関連交付金等について質問いたします。

 2項目目は市民の健康について、3項目目は交通安全対策について伺いますのでよろしくお願いいたします。


 1項目目の復興関連ですが、まず1点目は新市庁舎の建設に関して、議会初日の施政方針説明において市長は、「現在基本計画等の策定を行っていて、市民のランドマークとしてふさわしい、常に人々が集う庁舎となるように」と述べていますが、意味がよくわかりません。
 復興事業の中で庁舎建設は大変大きな事業でありますし、今後50年先まで影響を及ぼす事業でありますので、軽々に漠然としたイメージを発言するのはどうかと思います。
 昨年10月10日の議会全員協議会において執行部から示された資料には、まず基本構想を策定するとしてます。その後は市民アンケートの実施や、本庁舎再建懇話会の開催、議会からの意見等さまざまな意見を反映しながら、基本計画を策定し、その後に具体的な設計に入るわけですから、施政方針での説明はどういう意味であったのか、市長、説明していただけますか?

 復興関連2点目は、防災拠点の考え方について伺います。
 防災拠点は災害時に被害を最小限にするための司令塔となる中心本部と、地域に密接し市民と直接関わる避難所等が連携されるシステムになるのかと思いますが、そうしたプランニングや機能ファンクションについて現在の考え方を伺います。

 復興関連3点目は、復興をなしえるための財源となる、国や県からの交付金や補助金に関してです。
 昨年末に政権が代わり、国の復興に対する姿勢が問われる段階ですが、先日成立した24年度補正予算の規模を見ても、そうとうやる気が見えるわけです。と同時にスピード感もあって、もたもたしてると見逃してしまわないかと心配になります。
 そこで伺いますが、現時点で掌握している交付金、補助金等について、利用できるもの、利用したいが条件や持ち出しがあるとかハードルが高いもの、まだメニューはないが是非ほしい交付金など、お知らせ下さい。



 次に2項目目の市民の健康について質問いたします。
 まず喫緊の課題である医療費や介護費の増大に対して、どういう対策を考え、この問題に立ち向かっていくか考えをお聞かせ下さい。



 次に3項目目の交通安全対策について質問いたします。
 1点目は、団地内など速度制限がなされていなかったり、交通規制が十分でない道路を、地元の人ではない人が通行するときや、抜け道として通過したりするときなど、交通事故や冷やっとする怖い場面に遭遇するときがあります。
 こうした状況を何とかしようという取り組みが「通称ゾーン30」として、2011年9月から始まりました。
 ゾーン30について少し説明しますと、自動車事故抑止のため、市街地の住宅街など生活道路が密集する区域を指定し、その区域での車の最高速度を時速30キロに制限する交通規制するものです。1990年頃より欧州の都市部を中心に導入されていまして、日本では、2011年9月に警察庁が全国の警察へ通達を出し、2017年3月までに約3000カ所の指定・整備を予定しています。
 整備面では歩道の新設や拡幅、車道中央線の抹消など、物理面でも人と車の住み分けによる安全対策を図るとしています。現在各県警はホームページなどを通じて、具体的な指定区域を紹介するほか、道路標識や路面表示、カーナビ事業者への情報提供などでドライバーへの周知を図っているところであります。
 茨城県内では現在10カ所が指定されいるということで、近くでは日立市の塙山団地が指定を受けています。
 高萩市でも危険な生活道路はありますので、ゾーン30の取り組みについて検討されてはどうかと考えますが見解を伺います。

 2点目は、昨年5月から実施された通学路の緊急合同点検について、状況と今後の取り組みについて伺います。

 1回目は以上です。




<登壇2回目>

 再度質問いたします。
 1項目目の復興関連で、1点目の新市庁舎の建設についてです。
 今市長から施政方針について説明がありました。
 基本構想というのはほんとに大まかなイメージづくりになるわけですから、新市庁舎をランドマークと意味づけするとか、そういうものは基本構想の中で示すべきだと思います。
 私は昨年9月議会で、新市庁舎について質問と提案をしましたが、その中で、プロポーザル方式を用いてはと提言しました。私は今も思っていますが、基本構想段階がとても重要で、すなわち、どういうイメージをもって計画していくかという根本的段階になるのです。ですから、このイメージを構築する過程が本当に重要な段階なのだと理解してほしいのです。
 そしてこのイメージは専門家の発想が欠かせません。それから実際に従事してきた職員の経験からの意見も重要です。
 なんにしても基本構想を提示してもらわないと、議論ができません。
 25年度中に実施設計に進むとすれば、すぐにでも基本構想を提示して下さい。
 基本構想はいつ提示されるのでしょうか?
 また市民アンケートを行うとしてますが、アンケートの内容は事前に復興等対策特別委員会に提示していただきたい。確認します。

 復興関連2点目の防災拠点についてです。
 防災に関する対策は「万全」を期さなければなりません。
 ただし、災害はどういうふうに襲ってくるかわかりませんし、毎回同じではなく、そのたびに対応が変わってくると思います。 
 ですから防災計画は常に現状最善の形をとるようにして、どんどん上塗りしていく計画にするべきです。その点について見解を伺います。

 それから危機対策課の役割ですが、具体的に何を司るのか伺います。

 復興関連3点目の復興に関わる交付金や補助金については、最大限利活用するように要請いたしますので、よろしくお願いいたします。



 次に2項目目の市民の健康についてです。

 私たちは誰もが健康で安心してのびのびと生きていきたいと思っているに違いありません。健康であれば、医療費や介護費の負担も軽くなり、労働効率も上がります。
 また市政経営においても、国保の療養給付費の繰り出しや介護保険の介護給付費の抑制になるはずですので、市民の健康ほどいいものはないと思います。
 それから「生涯現役社会の推進」をなしえるためには「まず健康」ではないでしょうか。
 第4次高萩市総合計画では、「政策1 支え合い、健やかな暮らしができるまち」の中で筆頭に健康づくりの推進を掲げています。そして現在市では総合計画に基づき、健康増進計画「健康たかはぎ21(第二次)」(案)を策定しパブリックコメントを実施しています。
 私も読ませていただきましたが、健康増進が非常に重要だということは伝わるのですけど、じゃあどうやって健康増進するのかという具体策が示されているとは思えません。
 病気の予防や早期発見もとても大事ですが、なんにしても病気にならないこと、体力を維持し介護がなくても生活できることがベストだと思います。
 
 今回私はその具体策として「ウォーキング」の奨励、普及啓発事業を提案します。歩くことが健康増進の要であることを再認識したいと思います。
 参考文献はこれ、図書館から借りました「ウォーキングをはじめよう」です。
監修はスポーツ体育学研究家、白鳥金丸氏です。それから他にもインターネットでは多くの情報が得られますので参考にしました。

 いま市内でもウォーキングする人が増えています。ウォーキングは有酸素運動のひとつで、体に大きな負担をかけずに運動不足を解消し、基礎体力を増強もしくは維持させ、生活習慣病などの病気の予防や治療にいいとして、だんだん多くの人に広がってきています。そこでまずウォーキングによる効果効用を列挙したいと思います。

 ウォーキングの有酸素運動としての効果効用としては
●血行がよくなり、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす。
●生活習慣病の予防・改善。
●免疫力をアップし病気への抵抗力を高くする。ガンの予防にもなる。
●血糖値を下げる。糖尿病の予防・改善。
●内臓脂肪・体脂肪を減らす。ダイエット効果。
●自律神経を整える効果。副交感神経を優位にし、リラックスする。よく眠れる効果。
●静脈血の心臓への還流を促すので、疲労を取り除く効果がある。
●万病の元であるストレスを発散させる。
 などなど、そしてさらにウォーキングならではの特有の効果効用としては、
●足の裏からの刺激で脳が活性化する。
●周りの景色、音などにより五感を刺激し、脳が活性化する。
●遠くを見るので、目の健康のためにもよい。
●日光を浴びることによって、ビタミンDが作られ、骨が強くなる。
●日光を浴びることで、夜によく眠れるように。毎朝浴びれば、体内時計を地球の自転周期に合わせてリセットできる。日中に浴びれば、夜になったときに、より多くのメラトニンが脳の松果体から分泌されて、よく眠れる。メラトニンは若返りホルモンとも言われる。
●歩くということは、人間の本然的な運動。体の調子を自然に整えることができる。
●つま先から足全体の筋肉をくまなく使うことができる。足腰の筋肉だけでなく、骨も強くなる。

 このように脳を刺激することで認知症の予防にもなり、体力増強で介護予防にもなります。
 また別な面の効果としては、歩くことで3種類のホルモンが分泌され、その作用によって生き生きしてきれいになるということですで、試す価値ありですね。

 ウォーキングは誰でも手軽にできる運動ですが、ウォーキングを推奨し普及啓発を進めるには課題もあります。
 課題の一つが歩き方などの知識を習得するためのソフト面のこと。
 二つには歩ける環境としてのインフラの整備。
 三つには世代を超えて継続されることによって医療費や介護費の財政効果に繋がるということ。この三つの課題こそ市の事業として提案したいのであります。

 具体的には、一つ目のソフト面については、ウォーキングセミナーを定期的に行うことが必要だと思います。
 
 二つ目の市民がウォーキングを行うための環境整備で、例えば歩道を整備したり、安全対策を講じたり、照明を設置したりですね。
 現在市では県の事業である「いばらきヘルスロード」に「高萩ヘルスロード」として3コース登録してしていますが、こうした取り組みも大事だと思います。まだ数が少ないので、増やしてはどうでしょうか?
 それから、ヘルスロードは一般道です。普通に自動車が走り、歩道のない道路もあります。歩道があっても歩道に傾斜があって歩きにくい部分もあります。日中働いてる方で夜歩いてる人もいますが、夜はさらに危険性が高くなります。
 こうした問題に応えるために、新たにグリーンタウンてつなに運動公園をつくるのはどうでしょうか?
 運動公園のイメージは十王のゆうゆうみたいな感じになりますか。
 運動公園なら人と車が完全分離できます。歩く路面も平で段差もなく、路面をやわらかい素材でつくれば転んでも怪我を防げます。
 駐車場と照明、水道とトイレ、簡易な屋根のある場所があって、その屋根の上にはソーラーパネルを設置、AEDも配備されれば安心してウォーキングできるのではないでしょうか。
 運動公園の中にはサッカーグラウンドをつくり、行き場のなくなった少年団にも活用できます。
 また防災公園として災害時には避難所にもなります。グリーンタウンてつなは避難所としては遠すぎるという方もいますが、自動車で避難する人には関係ありません。
 3.11のときは秋山中学校の校庭に、入りきれないほど自動車が来て大変だったことを考えると、歩行避難者は学校、車避難者はグリーンタウンてつなという分け方も考えられると思います。その方がいいかもしれません。
 健康増進施設としての運動公園を強調しながらも、児童社会教育施設と防災施設を兼ね備える運動公園はどうでしょうか?

 三つ目の課題である世代を超えて継続させるためには、子どもの頃からウォーキングを身につけ習慣化することが大事ではないかと考えます。歩くのが嫌いとか苦手感やおっくう感を克服しなければなりません。
 それには学校での取り組み、例えば歩くことが大切という健康学習とか、文化部の部活の時間とかで、ウォーキングを実践してみるなどどうでしょうか?
 ウォーキング奨励・普及啓発事業について見解を伺います。


 3項目目の交通安全対策についてですが、危険という一番の要因は、自動車なのだということを改めて理解するわけです。つまり道路の状況的に人車を分離できないのであれば、車を規制しなければならないということです。今さら確認するまでもないのですが、市が取り組む交通安全対策は、歩行者を最優先するということで進めていくべきと思いますが?見解を伺います。

 2回目の質問は以上です。




<登壇3回目>
 最後の登壇になります。

 新市庁舎についてでありますが、この問題は本当に大きな問題であるとともに、高萩市の復興という、そういう中での本当の象徴となる事業だと思います。そういう大きな意味で私も質問を重ねているわけです。
 

 グリーンタウンてつなの今後を検討する上で運動公園をぜひ頭に入れて検討していただくよう要望しておきます。


 市長は施政方針の中で、これからのテーマを「復旧から復興へ」と述べました。
 私の復興というイメージは、元気になる、安全安心のゆとり、健全で着実な施策、将来への希望ですね。そして復興の原動力は真摯さだと考えています。
 今回は3項目の質問をしましたが、この三つは互いに関わり合って成り立つと思います。
 復興をなしていくのは市民の健康あってのことであります。ウォーキングを普及するには交通安全は欠かせません。運動公園は防災拠点として活用できます。そして事業の財源はなるべく補助事業の交付金や補助金を活用できれば、これに越したことはありません。