平成22年12月定例会一般質問

1.第4次高萩市総合計画について
2.平成23年度予算編成について
3.学校教育環境について


 おはようございます。私は通告してあります3項目について質問いたします。
 1項目目、第4次高萩市総合計画についてですが、昨年12月議会でも質問しました通り、この総合計画は来年度を初年度とし、来年度から10年間、この計画に沿って高萩市は進んでいくものです。草間市長の初めての総合計画になります。
 先日12月2日に行われた全員協議会では執行部から第4次高萩市総合計画(素案)の概要が提示されましたので、今回は4点について質問いたします。なお、基本計画においての具体的施策はまた後日議論していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

 1点目、総合計画では草間市長の考え方や、構想、理想、将来の高萩市のビジョンが示されるわけです。その計画を一貫する主観や主眼などテーマはどういうものかお知らせ下さい。

 2点目、10年後平成32年の想定人口を28000人としています。私はこの人口問題が大変重要な問題であると考えております。
 いま日本は全体的には人口減少の時世になっています。国内各自治体を見れば、中には人口増加しているまちもありますが、ほとんどのまちが人口減少になっています。その中でも我が高萩市は減少率が高いまちに上がっています。高萩は周りのまちより人口減少スピードが速いということは何か原因があるはずです。その辺のところをどう考えているのか、原因と対策について考えを伺います。

 3点目、今度の総合計画を具現化して行くにも財政問題は避けて通れません。財政問題の今後の課題と、財政運営の構想を伺います。

 4点目、昨年の質問の時にも言いましたが、総合計画は高萩市の将来の夢と希望であり、そのビジョンであります。市長のリーダーとしてのビジョンと対外的にもアピールされたいと思いますがどうでしょか?



 2項目目の平成23年度予算編成について質問します。
 私は議員になって毎年今の時期にこの来年度予算編成の質問を行ってきました。質問する内容はその年々で色づけしてきたつもりですが、まあだいたい重要部分は同じような内容です。今回も例に漏れず質問いたしますのでよろしくお願いいたします。

 1点目、予算編成に当たっての考え方と方向性をお示し下さい。

 2点目、心配される地方交付税ですが現時点での試算を伺います。

 3点目、先頃行財政健全化計画の変更が示されましたが、健全化計画に係る予算と今後の見通しを伺います。

 4点目、来年度予算で受益者負担のさらなる見直しによって影響が出てくるものがありましたら、その項目と金額とその見直しによって起こりえる問題等を伺います。

 5点目、来年度予算も緊縮予算にならざるを得ないと予想されますが、その中でも、目玉事業として考えているものがありましたらお知らせ下さい。



 3項目目、学校教育環境について質問いたします。

 1点目、学校耐震化の現況と今後の計画を伺います。

 2点目、現代日本での推進事業になっていますエコスクール事業について、現況と今後の計画について伺います。

 3点目、エコスクールと重なる部分もありますが、夏期における学校の猛暑対策をどうしていくか、大きな課題になっています。都市部ではエアコンの設置も言われていますが、単純に進めてしまうと弊害が起きてしまう懸念もあるわけです。今年夏の暑さは異常だったかもしれませんが、地球温暖化が進んでいるには変わりなく、猛暑対策は避けては通れません。執行部の考えを伺います。

 4点目、校庭の芝生化について伺います。
 まず校庭を芝生化することによってどのような効果があるか紹介したいと思います。資料は芝生化プロジェクトの代表である佐藤光利氏の論文から引用いたします。

 第一に健康保全上の効果として4点挙げています。
 1点目は、人が感じる不快感を出す環境ストレッサーの削減で、騒音の削減や気温の調節、光反射の減少とアレルギーを起こす物質の制御を挙げています。

 2点目は、健康を促進する最高の場所の提供として、芝生の世話や芝生の上で運動することは、屋外での活動を安全で楽しくさせ健康を促進するとしています。

 3点目は、芝生は人々の気持ちを幸せ、思いやり、平和、落ち着き等の感じを醸し出すとしています。

 4点目は、園芸療法としてのリハビリテーションの効果があるとしています。
 次に第二の効果として環境保全上の効果を8点挙げています。簡単に述べますが、1空気からの汚染物質の吸収、2酸素の発生、3微粒子物質の除去、4気温の調整、5水の浄化と地下水の補充、6火事遅滞現象、7土壌作り、8浸食防止の8点であります。

 次に第三の効果として教育上の効果を2点挙げています。
 1点目は、教育活動や体育活動の活発化、2点目に環境教育の教材としての利用であります。

 以上芝生化の効果を列挙しましたが、この効果によってどういう現象が起きているかさらに調査研究は進んでいます。
 その事例を挙げますと、子どもが外で遊ぶようになり、そのことによって子どものストレスが減少し喧嘩やいじめがなくなったり、学習の集中力が高まったということ。
 子どもの運動能力の向上やアレルギー、偏食、寝付きの悪いことの改善が見られるということ。
 子どもの人間関係に改善が見られ、子どもの変化によって、親や家庭環境も良好化していること。
 芝生管理を通してPTAや地域交流も増え、地域力も向上していること。などなど。校庭を芝生化するメリットは想像以上にあることがわかります。

 こうした芝生化のメリットとは裏腹に、芝生化の障害となる課題、つまり校庭芝生化消極論がいまだに横行しているのも事実です。
 そのデメリット論の最たるものがコストと管理の難易度ではないでしょうか。
 思えば私の世代が小学生の頃、1970年代に校庭芝生化は進められていました。しかしその管理の大変さから芝生化推進失敗し、学校校庭からは芝生が消えていったと思われます。そうした過去の経緯から今でも難色を拭えないものとなっているのも事実ではないでしょうか。
 いまそのデメリットを克服する方法として注目されているのが「鳥取方式」と呼ばれている方法です。
 この方式はインターネットで検索すると容易にわかるわけですが、簡単に説明すると、まず芝生化導入コストが非常に安くできるということです。例えば従来の高麗芝を校庭に敷き詰めるための経費を仮に1000万円の規模とすると、鳥取方式では10万円以下でできます。また管理方法も神経質になる必要はなく、雑草が混じっていても取り除かずに、乗用タイプの芝刈り機でいっしょに刈り込んで余計な手間をかけないなど、これまでの芝生管理に関する概念が覆され、容易に取り組めるようになっています。
 そういうわけでこの鳥取方式、これはすごいと注目されているのであります。この3,4年の間に校庭芝生化は急速に進展し、現在では国内の幼稚園小学校中学校のうち1000校を超えてどんどん芝生化が広がって進んでいます。

 こうしたことを踏まえてまず2点提案したいと思います。
 1点は現在改築が進んでいます松岡小学校の校庭を芝生化することです。新築新設というグッドタイミングだと思います。
 松岡小学校はエコスクールとしても名実ともにモデル校としてとてもいいチャンスだと思います。
 もう一つは、各市立幼稚園と保育園の園庭を芝生化することです。市立の幼稚園・保育園の入園率が減少している現状の打開策として、芝生の園庭がアピールポイントになり得ると考えられます。
 先ほど申し上げましたが、現在芝生化を実施した例は1000校を超えました。この実例数は調査研究のためのサンプル数に余りあると思います。以上校庭芝生化についての見解を伺います。