一般質問 平成22年9月定例会

1.行財政健全化計画について
2.所有地の管理について
3.食の安全と食育について


 こんにちは。通告いたしました3項目について質問いたします。
 1項目目、行財政健全化計画について伺います。
 はじめに、8月26日の全員協議会において示されました、「平成21年度行財政健全化計画(実施計画)の達成状況について」という資料に基づき質問いたします。
 1点目は、歳入の確保において計画通りとは行かず、未達成になっていますが、その要因と理由を伺います。
 2点目は、歳出部門について計画値を上回っている項目がありますが、その理由と必要性を伺います。
 3点目は、歳入部門と歳出部門を合計として合算して達成率を算出していますが、その意味を伺います。


 2項目目、所有地の管理について質問いたします。
 1点目は、民地公用地ともに、土地の管理責任者の管理状況によって、隣地や道路に影響を与え、少なからず迷惑になっている状況や、近所関係の劣悪化や、時には訴訟問題にまで発展してしまう問題です。この問題は、長年にわたり頭を抱えさせてきたことと思います。
 問題の内容は、境界線の扱いの問題に始まり、樹木のはみ出しや雑草管理、落ち葉の舞い込みや雨水の流入、日照に関わることや電波の障害、個々にいろいろな問題があり、民地と民地の問題、市有地と民地の問題、民地と道路の問題等対応の仕方も難しい問題だと思います。
 関係法令は民法233条、717条、道路法、高萩市空き地等の適正管理に関する条例、高萩市環境基本条例などのほか、多岐複雑に関わってくるようです。
 この問題について、法令を踏まえた行政のスタンスとしての、認識と対応を伺います。
 さらに今後は、太陽光発電の補助事業に関連し、日照権の拡大を巡る問題が懸念されてきております。所見とともに何か情報をお持ちでしたらお知らせ下さい。
 2点目は、市有地の管理に含まれる除草草刈りについてですが、ご存じのように現在は直営や業者委託の他、職員が行ったり、臨時雇用やシルバー委託もしてるかと思います。また、常会等の自治会が独自で行ったりもしています。もしかしたら市民が善意で勝手に草刈りをしているケースもあるかもしれません。しかし草刈りとは言っても事故の危険性は拭えませんので、事故が生じたときの責任問題が心配であります。
 管理責任がある市行政の今後の取り組みを伺います。
 3点目は、先の通常国会で「国土調査促進特別措置法及び国土調査法を改正する法律」が成立しました。それを受けての市の現況と今後の取り組みを伺います。


 3項目目、食の安全と食育について質問いたします。
 1点目は、食の安全に関する問題について伺います。
 最近、飲食品で「糖類0、カロリー0」等と表示されたものが大変増えてきています。直感的にはメタボなどの成人病予防に効果があるものとか、ダイエットになるとか、思ってしまいがちではないでしょうか。
「無糖」と書かれたものには砂糖が入ってないのは理解できますが、「糖類0」と書かれていても実際には甘さもあり人工甘味料を使用してることがわかります。
 さて一見健康に良さそうに見える糖類0の飲食品類は本当に大丈夫なのでしょうか。人工甘味料は健康に影響を与えないのでしょうか。
 国では昨年9月から消費者庁が発足し、それを受けて我が役所内にも消費生活センターが設置されました。消費生活センターの業務内容には、食品に関わる問題も含まれると理解しております。食の安全の面から行政からの信頼できる情報を得られないものか、期待をするところであります。市の認識と取り組みについて伺います。

 2点目は、最近全国的にものすごい勢いで広がりつつある「弁当の日」の取り組みついて伺います。「弁当の日」というのは、香川県で小中学校の校長を歴任されている、竹下和男先生が勧めている取り組みです。
 内容は、月に1回、年5回ほど給食の代わりに、家で子どもだけで弁当を作らせて、学校に持ってきて食べるというものです。
 初めてスタートさせたのは2001年から。その後講演会を展開しながら普及推進し、「弁当の日」を実践している学校数は、今年6月現在で39都道府県593校になったと報道されています。
 ここで竹下先生の講演の一端を紹介したいと思います。
  講演は次の言葉から始まりました。
「もし、あなたが余命5ヶ月と宣告を受けたら、5歳の娘に何を教えますか?」
 宣告を受けてから5ヶ月後、33歳でなくなったある母親と5歳の娘の実話をスライドショーで流します。
 このお母さんは5歳の娘に、自分の身の回りのことは自分ですることは勿論、掃除・洗濯・買い物・・・普通に暮らしていくための家事を教えていきました。そして最後に、危ないからと躊躇していた料理を教えることを決心します。
 かつお節を削って出汁を取りみそ汁をつくる。米を研いでご飯を炊く。
 5ヶ月後、母親は亡くなりました。
 それから毎朝、お父さんのために、5歳の女の子がご飯を炊き、味噌汁を作ります。この娘さん、小学校に入ったら、お父さんの夕飯を作るようになります。
 最初はとんでもない味だったのですが、お父さんが毎日残さず食べてくれることで腕が上がり、小学2年生の今では、料理の苦手な主婦よりはるかに上手らしいです。
 このお母さんが教えたことは、誰かの為に家事をすることが楽しいってこと。子育ては、こんなにも楽しいってことでした。
 それを受け継いだ娘さんは、「お母さんのようなお母さんになりたい。」
「お父さんのような人と結婚したい。」そう言っているそうです。
 この家族は実在している家族です。彼女が生きていた頃から始めていたブログがあり、今でもご主人が受け継いで続いています。
 竹下先生の講演は続きます。弁当の日というものが、食育に限らず、家庭教育上どれほど効果があるか。子どもたちばかりでなく親が変わり家庭が変わっていく様子を展開していきます。
 ここで多くを語らない方がいいかもしれません。ぜひ、竹下和男先生の講演会を企画していただきたいと思います。所見を伺います。



<登壇2回目>
 再度質問いたします。
 行財政健全化計画においては必ず達成するべき必須項目と、なんとか計画値に近づけようとする努力項目があると思います。この必須項目と努力項目は性質が異なり立て分けて考える必要があると思われますが、見解を伺います。



<登壇3回目>
 3回目の質問になります。
 行財政健全化計画を実施するに当たり執行部は、年度ごとの決算状況を踏まえながら、計画内容を検討していくということでした。先ほどの質問で検討されるべきことが表れたと思いますし、新たなそして大きな問題である住宅公社の件も編入されてくるはずですので、健全化計画を見直して、新しいバージョンにすることを考えてることと思います。その計画はいつ頃までにまとまるでしょうか。今後の予定をお知らせ下さい。
 それと新しい計画をまとめるに当たり、要望しておきたいと思います。
 一つ目はやはり、大変重大な項目になると思いますが、TK2の土地とグリーンタウンてつな住宅団地と協同病院跡地の販売促進にかかっていると思います。固定資産税だけを考えても大変大きなメリットになることを銘記して計画を作成していただきたいと思います。

 二つ目は、まじめにがんばる人が損をしたり、ずるい人が得をしたりするよう公金の使われ方はいいとは思えません。そうならないようにするには、受益者負担の適正化と、補助金対象の厳正化と、市が依頼する事業労務に対する適正な代償を支給し、報酬配分分配を平等に行うことが重要と考えます。見解を伺います。