一般質問1003
1.施政方針について
おはようございます。市長、2期目の就任、草間市政シーズン2の開幕スタートであります。誠におめでとうございます。
先日5日、この3月議会冒頭に市長から2期目就任後初めての施政方針の説明がありました。これは新たなる所信表明に他ならないと思います。
市民のみなさんも「市長はどのような施政方針を述べるのか」と、いかばかりか期待していたことは言うに及びません。
市民の期待を裏切らないよう、市長の思いをしっかり訴えてほしいとの意味から1項目目の「施政方針について」質問いたします。
質問は施政方針の内容に沿って進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
@点目、地域主権とは云々…とありますが、地域主権については未だ議論の途上であって、概要もまだまだ抽象的な姿にしか見えません。特に財源の配分についてはまったく示されておりません。
もともと地方分権とうたわれて久しくなりますし、地方地域が主体性を発揮することは時代の流れではあります。しかし現時点において安易に流行り言葉の引用とも思える発言は市長らしくないと思います。
地域主権について所見を伺います。
A点目、「げんき!高萩」、元気づくりの4つの視点について、後から説明があります、現行総合計画の6つの柱に沿う、具体的な施策に結びつけられてきますが、元気高萩は市長2期目のメインテーマでもあったものです。
一般的には理想を目標にすることに異論は持ちませんが、いざ具体的施策に移行しようとする場合、形から入る前に、現況調査、現状認識、市民の意識と指向性等を調査し、それらをリードするべく助走的施策計画が必要と考えます。その助走的施策としては、言葉による啓蒙啓発もあると思いますし、イベント等による刺激的意識改革もあると思われますが、市長の考えを伺います。
また、来年度は第4次総合計画策定の年でありますので、その体系作りの上で、この元気づくり4つの視点と総合計画の中身に、しっかりとした関連づけが必要ではないかと思います。この考えも伺います。
B点目、予算の概要説明の中に「子ども手当の創設」と言われております。政府が打ち出した「子ども手当」は、明らかにマニフェスト違反であり、これまでの児童手当の拡充版に過ぎません。児童手当の拡充には何ら異論はありませんが、その手当の名前を現時点で「子ども手当」と呼ぶことに納得がいきません。マニフェスト通りになってから、その時は「子ども手当」と呼べばいいでしょう。市長は安易に受け入れてしまうのでしょうか?政府に対してどういう態度を示されるのか伺います。
C点目、認知症高齢者を介護する家族に対し、支援事業を推進すると言うこですが、具体的にどういうことを考えているのか、お知らせください。
D点目、農業について、戸別所得補償モデル対策に対応し、自給率と経営安定を図るといっていますが、政府が示した内容で十分なのかどうか検証がなされていないと思います。そういう現段階で、市がどういう形で関わり、指導していけるのか、支援していけるのか、現時点で市は安易に足を踏み入れない方がいいように思います。考えを伺います。
E点目、里山づくり推進事業はもっともっと地元住民との意見交換や議論が必要であると思います。例えば中山間地の振興策を講じて、開発なり、交流人口を増加させること、新住民を流入させることを、望まれるのでしょうか。ですのでここは、里山とは何かというところから仕切り直して、じっくり丁寧に進めてほしいと思いますが、所見を伺います。
F点目、商業について、行政介入の善し悪しがあると思うという立場でお聞きします。
市長はたびたび駅前商店街の活性化に関わる取り組みとして、空き地に店舗等の誘致をとほのめかしています。しかし、もともと民有地なのですから、誘致活動はほどほどにと言いますか、どこで線を引くか難しい問題だと思うのであります。
また、商工会との連携が、本来期待するニューパワーの芽を押さえ込んでいないか、との懸念もぬぐえていません。
それは商工会会員以外の新たなる事業家が育つ環境があるのかどうかという課題もあると思うのです。賑わいや活気とは、生命の奥底から自然に湧き上がる、エネルギーとパワーではないかと思うわけです。そういう意味で、商工会との連携や支援とともに、ニューパワーの発掘がこれからの賑わい、活性化、発展に大きく寄与すると思います。所見を伺います。
G点目、中小企業に対する制度資金の融資とありますが、具体的にどういうものかご説明願います。
H点目、観光について、まず循環型集客構造とは何か、説明してください。
ここで今回の質問の力点を置きたいと思います。
私は観光政策にあたり、さらなる戦略として「春夏秋冬」というテーマを提案したいと思います。
「春夏秋冬」は日本の四季を表現する美しい言葉です。その言葉通り、四季折々に移りゆく日本の美しさは、世界が賛嘆するすばらしいものであります。
話は飛躍しますが、昨年9月、ヒルクライムという新潟出身の若い二人組のミュージシャンが「春夏秋冬」という曲を出して大ヒットしております。
その歌は若い世代はもちろんのこと、30代40代から60代の世代のかたにも受け入れられ、賞賛されております。
地元新潟では今でも至る所でその曲がかかっていたり、観光企画に「春夏秋冬」企画を前面に掲げて取り組んでいたりしています。
知っている方も多いと思いますが、その曲を聴いてみますと、この高萩にも重なって思えてなりません。
歌のシチュエーションは若い二人が旅行プランを考えてる感じです。
歌い出しは、「鮮やかな色、四季折々の景色求め、計画を練る日曜日〜」と始まり、さびの部分では、「今年の春はどこ行こうか、今年の夏はどこ行こうか。春の桜も夏の海もあなたと見たい、あなたといたい。今年の秋はどこ行こうか。今年の冬はどこ行こうか。秋の紅葉も冬の雪も、あなたと見たい、あなたといたい。」と。なんでもない当たり前の簡潔な表現ですが、その簡潔が故に感動を湧き上がらせているように思います。
そして曲の後半でこういう歌詞が歌われます。「いつかもし子どもが生まれたなら、教えよう、この場所だけは伝えなきゃなあ」と。
市長が言う「誇りと郷土愛」に通じるところがあると思いますが、自分の子どもに高萩のこの場所だけは教え伝えたいと思えるかどうか。
私は高萩の春夏秋冬を子どもたちに伝え残したい。そう強く思うふるさとであります。この曲を聴くとそんなことを思うのであります。
さて提案ですが「春夏秋冬」をテーマに観光政策を展開してはどうかというものです。高萩の観光資源を、個々の観光要素に春夏秋冬という媒体を重ねてアレンジしてはどうでしょうか。例えば、春には桜祭りに合わせて春のイベント開催、夏には海水浴とキャンプにからんで花火やコンサートのジョイントイベント等々。春企画、夏企画、秋企画、冬企画、を展開しながら高萩ブランドを重ねていくことによって、地元の住民にとっては、自分のふるさととして愛着を増し、観光の魅力を増幅させることも可能ではないでしょうか。春夏秋冬企画について市長の感想をお聞きしたいと思います。
I点目、いきいき萩っ子育成事業について、具体的にはどのような支援を考えいるのでしょうか?市民提案と言われておりますが、その手続きや支援の方法などお知らせください。
J点目、スポーツ振興について、最近ウォーキングする方が増えております。一口にウォーキングと言いましても、歩き方や歩く時間にもよっては影響が変わったり、夜間歩くときの反射板を身につける等の装備が大事であったり、単なるウォーキングでもちゃんと歩けばとても健康にいいと聞いています。市長もウォーキング愛好家と聞いていますし、ぜひ健康増進事業とリンクしてセミナーの企画を立ててはどうでしょうか?所見を伺います。
K点目、人材育成について、新年度には市の組織体制の編成においても、新たに人材育成グループを設置するとしています。人材育成に取り組む意気込みは感じるわけですが、新たな研修とはどういう内容でしょうか?目指すべき人材像とはどういう人材でしょうか?考えを伺います。
L点目、施政方針について最後になりますが、市政経営という言葉が気になります。経営という言葉は市民に対して暖かみがないように感じますし、他の言い方で良かったのではないでしょうか?経営ということについて、こだわりがあるのでしたらお聞かせいただけますか。
2.雇傭状況について
2項目目の雇傭状況について質問いたします。
@点目、市内の雇傭状況について、リーマンショック前からの状況の変化と現状を示していただき、高萩市の現況が他市との比較においてどういう状況なのか?また、その影響はどのように捉えているのか、お知らせください。
A点目、世帯所得の減収によって、税収の落ち込みはさることながら、保険税や給食費等の学費納入に滞りが出ているのでしょうか?その場合の対応はどのようにしているか、お聞きします。
B点目、これまで行ってきた企業誘致による雇用人数はどれくらいでしょうか、お知らせください。
C点目、市の雇用対策事業について、これまでの取り組みと今後の取り組みを伺います。またその効果の実績と予測を伺います。
D点目、求人と求職の間には職種のミスマッチ等の問題があり、思うように雇用に繋がらない現実があると聞いています。
例えば、医療や介護の求人は多いのですが、求職者は少ない状況です。
そこで、介護について提案したいのですが、今後介護認定者が増えていくことは望ましいことではないという視点から、介護予防に新しい事業展開をし、雇用につなげるようなことを考えてはどうかと思います。 求職者も介護の現場に抱く不安に比べ、より少なくなるいに違いないと思われ、求職に結びつきそうだと考えられます。市の介護予防策の一環として雇用対策にならないでしょうか?見解を伺います。
<登壇2回目>
ありがとうございました。これで草間市政シーズン2の土俵がある程度整ったように思います。今後は予算審議や議案審議、委員会等で議論を深められると思います。
考えてみれば歴代市長のご子息で、高萩市に住み残っている方は何人いるでしょうか。いろいろそれぞれ進路はあったこととは思いますし、住んでる住んでいないということで、郷土愛をはかることはできないとは思いますが、もし高萩には住んでいられない、住みたくないなどと思われているとしたら、虚しいですね。それでも高萩をふるさととして心の片隅に残っていることを期待したいと思います。時のリーダーは我がふるさとを最高の町にしたいという一念で、市政に当たるのは当然だと思います。その是非は後生が示すことを心しておきたい思います。
最後に市長に確認したいと思います。
市長は施政方針の中でも「市民が誇りと郷土愛を持つ」と言われております。まず市長ご自身は、この高萩市に誇りと郷土愛をお持ちでしょうか?また、市長の子どもたちのふるさとは高萩なんだと言えるでしょうか。以上で私の一般質問を終わります。