1.国の経済対策と市の取り組みについて
@政権交代の影響
A健全化計画の見直し
B新政権へのアプローチ、要請、姿勢
<登壇1回目>
今回は1つのテーマについて質問いたします。
テーマは「国の経済対策と市の取り組みについて」であります。
言い換えれば、政権交代によって我が高萩市にどのような影響が及ぶのか、何がどう変わるのか、ということであります。
政権交代が現実のものとなった今、行政、市民サービス、市民生活に空白が出来ないよう、また政治の変化に地方自治体が迅速に対応しなければ、市民生活が大混乱し、政権交代への期待が、失望・脱力・怒りにならないようにしなければなりません。そこで以下三つの視点から質問したいと思います。
@点目は政権交代の影響について、
今後民主党を中心とした政権が国を動かすことになるわけですので、当然、民主党のマニフェストに基づき政策が実行され、いわゆる革命的変化が余儀なくされるわけであります。
そうした目の前に迫った変化はどのようなものか。昨年からの経済危機を乗り越えるため、旧自公政権が行ってきた経済対策のもとに、高萩市が行ってきている事業施策や、今後予定していた事業施策がどのような影響を受けることになるのか。事業施策別に伺います。
また、政権が代わることによって、経済対策ばかりではなく、あらゆる場面で変化することが予測され心配されます。現段階で執行部が憂慮することがあるのかどうかを伺います。
また特に、民主党のマニフェストでは後期高齢者医療制度を廃止するとのことですので、そのことによる市民の保険料や税金などの負担や、制度改正にかかる労力・費用をどのように見ているのか伺います。
A点目、健全化計画の見直しについて、
今後、民主党のマニフェストに詠われているように、新政権による税制改革や交付税・交付金の見直しがなされれば、当然我が市の財政健全化計画も見直さなければならないと思います。その見直しは改正する程度で済むのか、白紙、全面見直しになるのか、いずれにしても事前の心構えは必要だと思いますので所見を伺います。
B点目、新政権へのスタンス、アプローチについて、
新政権になりますと、これまでの国に対する働きかけやコネクションが通用しなくなることが考えられます。財政厳しい我が市にとって、国とのパイプは、紛れもなく命綱に他ならないと思います。今後、新政権に対してどのようなスタンスで、どのような人脈のパイプで、どのようなアプローチをしてゆくのか、考えを伺います。
<登壇2回目>
再度質問いたします。例年ですとこの時期ぐらいから、来年度予算の編成が始まると思われますが、まだ新政権の動向が見えないうちは、なんとも不安が収まりません。市民の生活を預かる者としては、一刻の猶予もないはずで、新政権の様子を見るなどと悠長なことは言っていられません。
市長は新政権に対し、いつどのようなことを要請するつもりなのか。また、来年度予算編成に対する考えを伺います。
<登壇3回目>
3回目の登壇ですので所見と要望になります。
政権は多くの国民の意思によって交代されました。これは現実です。
始まってしまったのですから、これからの市行政は、制度・施策の変更に速やかなる対応が求められます。さらにその変化によって市民生活に悪影響が出ないようにしなければなりません。
マスコミ等では、民主党を中心にする新政権は、これまでの自公連立政権10年の尻ぬぐいだとも言われています。
私が市議会議員になってもうすぐ10年になります。私の議員としての政治活動は自公連立政権とほぼ重なっています。この10年はどういう10年だったでしょうか。
10年前、国は20年前のバブル崩壊後の不良債権処理にもがきにもがき、バブル期までに積み重ねてきた負債の処理と、少子高齢化に向かう準備に追われていた状況でした。
10年前、私が議員になる前には、高萩市は現在大きな問題である住宅公社、開発公社の負債の問題と、ゴミ処理場の問題はすでにあったのであります。ですから、直近の事象だけをつまみ上げ、いかにもそこに原因のすべてがあるように批判しても、的はずれな論議になってしまいます。
今大事なのはよりよい将来を目指しつつ、目の前に迫った政権交代という大変革に臨み、市民の生活を守るため最善を尽くすこと以外にありません。
市長は松下政経塾出身であります。新政権の民主党にもたくさんの松下政経塾出身者がおられます。そういうことを伺い見るとき、まさしく市長の、そして民主党政権の真価が問われる様相になってきました。
真価が問われると言うより、多くの市民が、松下政経塾の本領発揮、持てる力を発揮してくれるものと大きな期待を抱いているのではないでしょうか。
また、それは今後の市政の変化を、市民に理解されるべく、詳細にわかりやすく説明する姿勢となって現れなければなりません。そうしたことを切に願い、私の一般質問を終わります。