一般質問0806

1,環境問題について
2,女性政策について
3,協同病院跡地について


 先日6月2日、栃木県宇都宮市で開催されました、「第2回 もったいない全国大会」の全体会に、菊地議員とともに参加し研修して参りました。
 その日は、アフリカ人女性としては、史上初のノーベル平和賞を受賞し、「もったいない運動」を世界に宣揚していることで、今や世界的著名人である、ワンガリ・マータイ博士を迎え、基調講演とパネル・ディスカッションが行われました。 

 その中でワンガリ・マータイ博士は、「もったいない」という言葉に出合ったエピソードを紹介しながら、「資源をむだにしないよう、思いやりや感謝の気持ちを持つという意味もあり、偉大な概念を網羅していてすばらしい言葉」と感動したことを振り返っておりました。

 また、アフリカをはじめ、世界各地で起きている紛争については、「止むことのない紛争は、水、土地、森林など資源を巡る争いでもある。平和構築は環境を破壊していては達成し得ない。公平な形で資源を共有し合わなければ、ますます紛争が増えてしまう」と指摘しておりました。

 そしてまた、環境問題対策のキーワードである“リデュース”(ごみ排出抑制削減)、“リユース”(再利用)、“リサイクル”(再生利用)の三つのRを、より高度に実現させていくためには、四つ目のRというより、3R行為を起こさしめる、もっと上位の高次元の意識・精神のRとして、“リスペクト”(日本語で尊重、尊敬、)という精神の重要性を強調し、「植物や緑を尊重すること、もののありがたみに感謝すること、そうした心が本当に大事である。人間は環境をきれいにしてくれる樹木を必要としている。人は植物、緑なくして生きることはできないが、樹木は人がいなくても生きていける。人は樹木に感謝しなければならない」とむすばれたのでした。


 さて、1項目目の環境問題について質問いたします。
 昨年12月議会で地球温暖化対策について質問しましたときに、執行部の答弁は、高萩市としての二酸化炭素削減目標に達するどころか、全く削減されない状況であり、今後の対策として、高萩市地球温暖化防止実行計画の改定を進めているということでした。
 はじめにこのことを確認いたします。実行計画はどのように改定されたのでしょうか?概要を説明いただくとともに、計画書の改訂版の提示を求めますのでお願いいたします。

 私はこれまで幾度と無く環境問題を取り上げて参りました。同時に自分で実践できることは、できるだけやっているつもりです。時には失敗や誤解もありましたし、怠ることもありました。そのたびに、今度はこうしてみようと奮起したり、反省しながら、やり直ししてきました。

 環境問題に関わる論説・研究・対策等は日進月歩であり、刻一刻と変遷しております。故に、環境問題対策は論議の熟成を待つのではなく、できるところからどんどん実践することが正道であると思います。

 また、既成論に誤りや変更が認められた場合は、即時速やかに軌道修正することは論議を待たないでしょう。
 温暖化対策の方法・行為は臨機応変に、躊躇なしで対応していくべきだと思います。
 大事なことは、環境問題にはせる思い、精神の持続と、継続を支える心の連帯を、いかに構築していけるかではないでしょうか。

 そうした意味を含めて、地球温暖化対策の情報として何点か挙げたいと思います。


 1点目は、我が高萩市でも家庭での生ゴミ処理に対して、コンポストと電気式生ゴミ処理機の購入に補助しております。
 これは単なるゴミ処理経費の削減効果を謳うものであれば、そうかもしれませんが、電気式生ゴミ処理機の場合は、電気を使いますので、地球温暖化対策にとっては、マイナス効果になります。つまり、電気を使用することでカーボンニュートラルが成立しなくなり、二酸化炭素排出量が加算されます。その機器を購入する補助金は妥当なのかどうか、再調査・検討されるべきであります。

 以前は生ゴミを焼却するためには補助燃料が必要とされ、補助燃料の分はマイナス効果になると思われておりましたが、近年の焼却炉においては、プラスティックごみを混合して焼却するので、補助燃料の必要性が無くなってきているという報告もあります。そうしたいろんな角度から再調査し、温暖化対策面、財政面のバランスを見出す必要があると思います。

 ちなみに生ゴミを堆肥化する方法ですが、より実用的な良質の堆肥しなければゴミと化すだけなので、その研究も進んでいます。これまでのコンポスト方式では管理に手間暇がかかり、土の庭がなければできないという不便さがあります。電気式では温暖化対策になりません。また営利目的の特殊な菌によらなくても、簡単格安に健全な堆肥化が、インターネット上でいくらでも検索できます。

 私が今試しているのは、発泡スチロールの箱に、金魚用の空気が出るポンプを使って空気を送り込むようにセットして、その箱の中に、ペット用の床に敷く木くずと米ぬかと片栗粉を混ぜて発酵させ、温度が上がったら生ゴミを入れるという超簡単なものです。制作費もだいたい2500円ぐらいです。
 もっと簡単な方法で、土のう袋に落ち葉を入れて発酵させ、そこに生ゴミを入れるだけというものもあります。


 2点目は、温暖化対策としての自転車の活用が注目されてきました。高萩市においても職員はもちろんのこと、市民においての温暖化対策の運動論として展開できそうな気がします。
 ガソリン消費量を減らすことは、そのままCO2削減につながりますし、安全面の配慮がなされれば非常に有効な温暖化対策になります。
 また、健康にもいいとなれば、医療費の抑制にもつながり、安全・防犯パトロールを兼ねることだってできます。


 3点目は、緑のカーテン事業の推進により、特に小中学校の夏場の教室の暑さをしのぎ、学習環境を少しでも快適にするための一助になるものと思います。
 すでに緑のカーテン事業に取り組んでいる自治体においては、一般家庭や店舗・企業を巻き込んで「緑のカーテンコンテスト」を開催するなど、付加価値をつけながら楽しく展開しております。

 以上の例はいずれも予算のかかるものではありません。むしろ経費削減になるはずです。所見を伺います。



 2項目目の女性政策について質問いたします。
 女性政策についてはこれまで何度も取り上げてまいりました。初めて議会で取り上げたのは平成13年12月議会、大久保市長時代です。その後、岩倉市長時代にも取り上げました。
 女性政策に対する取り組みは、市政の人権意識レベルのバロメーターであると理解しておりますので、その都度執行部に対し提言して参りました。

 草間市長になってからは初めてだと思いますので、まず、市長の女性政策に対する考えをお聞きしたいと思います。
 わかりやすく、市政においての位置づけと具体的施策をアピールしながらお聞かせください。



 3項目目の協同病院跡地についてですが、市報6月号に一般競争入札による売り払い記事が掲載されました。市報ではこの土地の用途地域の指定が掲示されていませんでしたが、今後売却された場合、どういう用途に利用されると思われるか、または、利用に制限が生じるのか、または、規制できるものなのか、所見を伺います。