平成14年3月定例議会一般質問

高萩市のビジョンについて
@合併問題
A財政問題
B市民サービス


 私は先に通告いたしました1項目3点について質問いたします。先週金曜日に行われた一般質問での、ほかの議員の質問と重なる部分もありますが、また改めてお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 昨年5月、日本加工製紙が破産して以来、我が高萩市は暗雲に覆われた大変重い壁がのしかかっているかのように、市民の皆様は、不安に不安が重なる状況下にあると、実感しております。
 岩倉市長も就任2年目に入りました。確かに現在の高萩市の状況は岩倉市長の失政ではないでしょうが、この危機的状況を乗り越え、高萩市をすばらしい街にしてゆく、そのリーダーシップをとるのは、まさしく現市長である岩倉市長、あなただと前置きしまして、質問に入らせていただきます。
 どうか、私たち市民が将来に夢と希望を持てるような、明快なる答弁をよろしくお願いいたします。

 質問の題号である高萩市のビジョンということですが、自分で言うのも何ですが、なんだかわかりづらい、抽象的な言い方かもしれません。
 ご承知の通り、日本語で言えば「理想として描く構想、未来像」ということで、つまり、高萩市がめざしてゆこうとする目標・目的・理想郷が、現実的になりうる、目に見える形として描ける将来像ということです。私は議員になって以来、ずっとこのテーマの元にやってきたつもりであります。
このテーマのもとに、提案と提言と要望を重ねてきました。市長はその責任と使命の元に今こそ高萩市のビジョンを示さなければならないと思います。
 そうしたことをふまえて、ただ夢ばかり語ったとしても、それでは今までと何ら変わらない、世間でいわれている「愚弄政治」を繰り返すだけなので、私の質問の中では一番最後に語っていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、夢を語っていただく前に、その土台となるこれまでの総括をお願いしたいと思います。全部を総括するとなると時間がいくらあっても足りないと思いますので、通告しましたとおり、現在高萩市において最重点課題となっている中の3点についてお願いしたいと思います。


 1点目は合併問題です。先週金曜日の各議員の質問に対する答弁では、日立市と十王町はすでに合併に向かって具体的に動き出しており、県が示す3市1町の合併は現在の段階では非常に困難であると見受けられますが、現在の取り組みと状況をお知らせください。また、特例法期間内、平成17年3月までには合併はほぼ不可能となった理由として、議会がまとまっていないといわれましたが、それはどいいうことなのか、もう少し詳しくご説明いただきたいと思います。議会はすでに特別委員会を設置し、合併に向けて取り組むことが決まっております。ちょっと納得できませんのでお願いいたします。

 2点目は財政問題です。まずはじめに、先日の平議員の質問の中で、茨城キリスト教大学の看護学部校舎の新築工事に要する経費に対する寄付金、もしくは補助金についての質問がありました。このことについて確認しておきたいと思いますが、まず、先日の話ですと600万円の寄付につき、1人の推薦枠がもらえるという内容でしたが、つまり、寄付をしない自治体からは、推薦枠をもうけないということですね。このことは、学校側の自治体に対する寄付の強要になりませんか?法的に確認していただきたいと思います。また、高萩市は寄付はできないとのことでしたが、先日の説明ではわかりづらかったので、今一度、明確に説明してください。
 本題になります。財政危機については、これまでも何度も説明されてると思いますが、今、市民が、もっとも知りたがってること、高萩市が財政危機に陥った原因と責任はどこにあるのか明確に説明してください。また、昨年暮れに行ってきた市政懇談会の時の説明と、現在の状況は変わっているのか、変わっているとすれば何がどう変わったのか説明いただきたいと思います。

 3点目は市民サービスについてです。平たく言えば、高萩市独自のサービス事業や、市民に対する職員の対応・接待・窓口業務、併せて庁舎内における市民から見た職員の業務姿勢等、これまで取り組んできた内容と成果をご報告していただきたいと思います。

 答弁をいただく前に、前もって言っておきたいと思いますが、以前私が質問したときのように、就任以前のことは知らないと言うようなことは間違っても言わないでください。もし言ってしまえば、そのまま「私は無能だ」といってるようなものだということをしっかり踏まえてください。また、社会状況が変わったとか、経済は生き物だなどという外的環境の変化を理由にするのも全くおかしな話です。なぜならば、その環境の変化を受け止め、じゃあどうするかと考えてきたのは、ほかでもない、まさしく人間だったからです。そのような主体性のない発言は問題外ですので、そこのところよろしくお願いします。


 再度質問いたします。
 私はこれまでも、一般質問においてこれまでの政策の総括を何回か質問いたしました。確か、岩倉市長が就任後初めての昨年の3月議会でもお聞きしたと思いますし、前市長時代、第3次総合計画を作成するに当たっての前段階として、質問もしました。
 そのときの総括では社会経済状況の変化が総括の大前提であったわけですが、そこに責任の所在が埋もれてしまったと、正直がっかりさせられたのを覚えております。
 私がこの総括に執着する理由は、当たり前のことですが、これから前へ進む上で今までの反省と責任を明確に理解し、時には、先哲の知恵に学び、時には同じ轍を踏まないように命に刻むことが、非常に大切であると考えているからであります。
 今、高萩市は大きな変革の時がきております。もちろん高萩市だけではなく日本中の自治体、日本の国そのものが変革の時にきているのです。