平成12年12月度定例議会 一般質問

1.IT革命推進対策について
2.市民生活安全対策について



 私は先に通告いたしました2項目について質問いたします。
 いよいよ、あと数日で新世紀、夢にまで見た21世紀が始まろうとしています。
 私は昨年、市議会議員に押し上げていただいて以来、定例議会では毎回「21世紀に向けての高萩市のビジョン」として、質問を重ねさせて頂いてきました。
 この間、市長をはじめとして執行部の方々には、大変前向きな御答弁を頂き大変ありがとうございました。

● それでははじめにIT革命関連について質問いたします。
 「情報通信技術」の略語である「IT」という言葉は、今や常用語化されておりますので、そのままITと使わせて頂きます。
 先の臨時国会でも大きく議論され、今日では全世界的に取り組まれているIT革命について、明年初頭に施行される、IT基本法の内容と、政府から自治体に対してどのような調達がきているのか、わかりやすく説明してください。また、高萩市がこれまでに取り組んできたこと、そして、今後の取り組みの予定を、教育分野を含めて具体的に教えてください。

 そして、このIT革命の推進と電子自治体の実現が、市民にとってどういうメリットがあるのか、直接的メリット、間接的メリットとも、両方とも教えてください。
 それと、問題点がありましたら、教えてください。


 このIT革命に関しては、私もそうですが、誰もが始めてのことでありますので、担当されている方は、かなり努力されていることと思います。
今後のこととして、質問させていただきます。
 IT革命は2〜3年のうちに驚くほど推進されると思われます。その急激な変化に効率よくかつ素早く対応してゆくため、(仮称)「IT推進戦略プロジェクトチーム」を設置し、専門的に研究・対応出来るようにしてはどうでしょうか。

 IT革命は、闇雲に取りかかってもムダが増えるだけです。
 一例を挙げれば、たとえば、現在高萩の行政の各部署において、地図を作製し活用していますが、その種類は何十種類にもなっていると思います。
この地図も電子化の流れの中で、デジタル化されることでしょう。しかし、地図作製を各部署各課で行えば、億単位の莫大な経費が掛かります。
これを各課が共有して使える市内全域の共通地図を作製し、各課が必要な行政情報をデータベース化して、どの部署でも利用できるようにすれば、かなりの経費削減になるはずです。
 このシステムが実現すれば、経費が半減するばかりでなく、窓口サービス業務のスピード化と質的な向上が図れます。また、行政の効率化・簡素化・透明性も高まり、より有効な防災計画なども可能でしょう。インターネットなどで市民への地図情報提供も考えられます。他にもいろいろ活用できるでしょう。

 来年4月からの情報公開に伴い、入札の電子化も、大変有効なことだと思います。

 一例ですが、こういった計画を立てる上で、専門的に情報を集め、研究・対応してゆく機関が必要だと思いませんか。


 市民講座の開催や、公共施設や学校教育現場のインターネット接続環境の拡充で情報格差を防ぎながら、IT革命を推進されますことをせつにのぞみます。考えをお聞かせ下さい。



● 次に、市民生活安全対策について質問いたします。
 先の臨時国会で成立した補正予算を見ますと、生活者密着型事業に重点が置かれた予算であると、伺えます。バブル崩壊後、それでもバブルの残像を追いかけ回し、しかし、夢破れ、現実に戻ったとき、人々にとって何が大切なのかと言うことに、政治がやっと目を向け始めたのでしょう。そのように思えてなりません。
 高萩市においても、私たち市民の多くが望んでいることは、子育て・医療・年金・福祉と自分の身の回りの安全対策だと実感しております。
 一口に安全対策といっても、それはそれは多岐多様にまたがっています。
 特に、通学路の問題、側溝・用水路の問題、公害問題、防犯問題、雨水処理・水害問題など、市民の日常生活の上での不安は、尽きることがありません。
 そして、今年8月終わりから9月はじめに起きた水道水の異臭騒ぎは、高萩市全体に少なからず恐怖心を抱かせた問題でした。
 こういった市民の不安を取り除いてゆかなければ、政治行政に対する信頼は、取り戻せないと思います。このような、市民の安全に対して、市民を守るべき責任がある市長は、どのようにお考えになるのか、これからの決意をお聞かせいただきたいと思います。

 水道水に関しては、その後の対策と現在の水道水の安全性を、具体的数値を持って
示していただきたいと思います。



 いよいよ21世紀。歴史を振り返れば、20世紀は、エゴの世紀だったと思います。新しい時代は、人間一人一人に光を当て、環境との共生を図りゆく、人権と環境とが重視される、いわば生命の世紀の始まりであると思います。

 私も選挙によって4年の任期を与えられた市議会議員として、その責務を全うすべく全力で働いて参ります。
 市長も残る任期を、先ほど示されたお考え、決意を目に見える形で反映され、その責務を果たされんことをご期待申し上げ、私の一般質問を終わります。